ヒト由来の腸内細菌 コッカスAD株

腸内細菌とは

腸内細菌の役割

腸内細菌は人間が食べた食物や、消化器から分泌されたものを栄養源として消費し、それを加工して人間の生命活動に必要なさまざまな物質をつくり出しています。
また、腸内細菌によって産生された代謝産物は、消化管壁を通して体内に吸収され、栄養の吸収や、免疫の制御、病原菌への感染防止をはじめ、私たちの健康に多大な影響を与える働きをしています。

腸内細菌が産生する代謝物

腸内細菌は、肥満や糖尿病、大腸がん、動脈硬化症などの疾患と密接な関係があるといわれています。
昨今は、精神の安定にも寄与することがわかってきています。
腸内細菌がつくり出す物質の中には、ヒト細胞だけではつくれないものもたくさんあります
例えば8種のビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビオチン、葉酸、ビタミンB12)と、脂溶性ビタミンであるビタミンKは腸内細菌によって産生されます。

ビタミンKは、ヒトの血液凝固作用を担っており、ビタミンKがなければヒトは止血が出来ません。
ビタミンB12は、集中力や記憶力の向上、知能や運動神経の発達に寄与する物質といわれています。
また、ビタミンB12は、葉酸と協力して赤血球をつくります。
赤血球は、酸素を人体の細胞のすみずみまで運ぶ、いうなれば「生命活動そのもの」を担っている物質で、赤血球がなければ、人間はそもそも生きることが出来ません。

例えば、腸内細菌は短鎖脂肪酸の産生にも寄与しています。
短鎖脂肪酸は、大腸を酸性にして悪玉菌の増殖を防いだり、粘膜細胞のエネルギー源となります。
また、腸管の蠕動運動の促進や、細菌が腸管壁から侵入することを防ぐバリア機能を高めるといった免疫の働きにも不可欠な物質です。

ほかにも、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの95%、「やる気ホルモン」と呼ばれるドーパミンの85%は、その産出に腸内フローラが関与しているといわれています。

腸内細菌が産生する代謝物がなければ、人間は人間として生きることができません。

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