ヒト由来の腸内細菌 コッカスAD株
腸内細菌とは
腸内細菌はヒトや動物の腸内に棲む微生物です。
どんなところに棲んでいるの?
私たちが食べた食物は口から入って、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸を通り、肛門から排泄されます。
そこは長さが10メートルほどの一本の管で、消化管と呼ばれています。
人間の体内にいる細菌のおよそ9割は腸内にいるといわれていますが、この消化管の一部である腸を棲み処としているのが腸内細菌です。
日本人の平均的な腸の長さは、大腸が約1.5メートル、小腸が6~7メートルで、それを広げるとテニスコート一面にも及ぶ広さになるといわれています。
腸管にびっしりと叢(そう_くさむら)を成して群生し、まるでお花畑(フローラ)のように見えることから、腸内細菌は「腸内フローラ」と呼ばれることもあります。
腸内細菌の数と大きさ
人間のからだを構成する細胞の数は約60兆個といわれていますが、ヒトの腸内には、数100種類・100兆個以上の細菌が生息しています。
総重量は1kgとも2kgともいわれ、脳や肝臓に匹敵する重さになります。
腸内細菌は肉眼では見ることができません。
大きさは0.3~5ミクロンほどで、0.025~0.25ミクロンのウイルスに次ぐ、とても小さな生き物です。
※1ミクロン=1,000分の1ミリ