ヒト由来の腸内細菌 コッカスAD株

腸内細菌と健康

腸内細菌は生活習慣病の予防をサポート

過剰なコレステロールは生活習慣病のもと

近年、日本人の食生活が欧米化して、動物性脂肪をたくさんとるようになってきました。脂肪のとり過ぎはコレステロール値を上げ、血管壁にコレステロールを沈着させて動脈硬化を進行させます。それが原因で心臓病や脳卒中などになります。これはもう、周知のこととなってきました。

腸内細菌が余分なコレステロールを排除する

過剰にとったコレステロールの体内での蓄積を抑え、排泄する腸内細菌が人間の腸管から発見されています。それは、血清コレステロール値が高い人と低い人の腸内細菌の調査からはじまりました。血清コレステロール値の低い人には、特定の腸内細菌が多く存在することが分かりました。その腸内細菌は、体内に取り込まれた糖を分解して多量の乳酸や酢酸をつくり出す菌です。その菌はエンテロコッカス(属)の中から発見され、さらに特定の種、株が分かりました。それを発見した研究者が、エンテロコッカス・フェカリス・AD株101と命名したわけです。このエンテロコッカス・フェカリス・AD株101は、エンテロコッカスが属、フェカリスが種、AD株101が株にあたります。

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