新素材科学研究所

 新素材科学研究所は、バイオマテリアルを中心とした研究開発を行っています。 特にバイオセラミックスの一つであるアパタイトを中心に、広範な基礎、応用研究を行っています。


 医学、歯学の領域では、現在様々な装置や材料が治療や診断に用いられています。 これらは患者さんの機能回復や生命の維持、生活面での質的向上を図るために欠かせない大切なものとなっています。 特に、体内に埋め込む材料は長期間組織に直接触れるため、体内で悪い反応を起こさない生体にやさしい材料でなければなりません。
したがって新しい材料や用途を開発すると、すぐに動物実験などで生体組織反応、生体内材料劣化、細胞毒性などを調べ、バイオマテリアルとしての適性を病理 学的、生物学的及び材料学的に評価します。


 用途によっては、アパタイトを含むセラミックスだけでなく、金属、ポリマーも研究対象となります。 また、それらの材料を複合化した新しい材料や製造方法の開発が必要になることもあります。
経皮端子、人工歯根、人工血管、生体用新金属材料などは、そんな中から生まれた独自の技術とアイデアに基づいた新しい材料や用途です。 これらの中でも人工歯根は、再結晶化ハイドロキシアパタイトの薄膜コーティングを利用したデンタル用インプラントとして上市され、多くの臨床家や患者さん の方々から高い評価をいただいております。


 こうした材料の開発から、総合的なシステムの開発に研究が発展することもあります。 歯科用新素材、医科用新素材や環境工学用新素材などは、そうした新しい研究テーマです。 さらにバイオマテリアルをもっと広くとらえ、医薬品、化粧品、食品、工業材料、環境材料などへの応用を考えた新しい研究も行っています。


 現在、いくつかの大学、研究機関、医療機関などと連携しながら、医学、歯学、工学、環境工学の進歩と人類の繁栄に貢献できることを願って、日々研究開発 に意欲的に取り組んでいます。


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