常在菌叢研究所

 医学、医療のめざましい進歩によって平均寿命が延び、誰もが個々の幸福を追求できるようになりつつある反面、社会生活の複雑化、日和見感染症、生活習慣病、老化の問題等、新しい嵐の中で勇気と希望、不安と恐れを持ちながら生きています。

 健康第一であることに異存のある人はいないでしょう。私たちは、健康であるためには病気に罹らない予防こそが重要であると考えてきました。 予防医学的な立場に立って、常在菌叢の意義の基礎的研究の中からこそ新しい健康に役立つ製品が生まれると信じて開発研究に取り組んできました。

 健康の維持増進を考えるとき、その有力な方法のひとつとして、腸内・皮膚・口腔内・膣内等の菌叢を構成する有用菌の活用が考えられます。 腸内において、良い菌悪い菌あわせて100兆個もいる菌が健康に密接な関わりがあることは今や異論はありません。 重要なことは、複雑な腸内菌叢の中からの新しい有用菌の発見、および有用菌を増やす(悪い菌を減らす)物質の発見、そのメカニズムを明らかにし、製品としてどう具体化するかです。

 私たちは変遷をたどりながら20数年間、常在菌叢の意義に関する研究をしてきました。

 これまで私たちは、腸内菌叢、皮膚菌叢および口腔内菌叢に関して、
  1. 抗高脂血・抗動脈硬化作用 
  2. 降圧作用 
  3. 肝・腎機能改善作用 
  4. 感染防御および免疫賦活作用 
  5. 抗う蝕・抗歯周症作用 
  6. 腸内・皮膚菌叢改善作用 
  7. 整腸作用 
  8. 皮膚生理調節
 等の研究を続けてきました。

 種々の生活習慣病や慢性疾患(肥満、高血糖、高血圧、動脈硬化、難治性腸疾患、膠原病、ホルモン分泌異常、等)、多様な感染症、アレルギー疾患、等に対する常在菌叢の影響とそのメカニズムは研究対象として困難さとともに限りなく広がっていて、常在菌叢研究の重要性がますます増しています。

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